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「小児病棟付き添い食支援連絡会 えんたく」 第3回勉強会を開催しました

公開日:2024/03/25

    衛生管理について、基本の考え方と管理方法のポイントについて講演いただきました

     
    「小児病棟付き添い食支援連絡会 えんたく」の連続オンライン講座の第3回勉強会が2月22日に行われました。
     
    この連続講座が目指しているのは、専門家や実績のある支援団体から運営ノウハウを学び、各団体の付き添い食支援活動の維持・向上を図ること。また、全国で同じ思いを持って食支援活動に取り組む仲間を増やしていくことです。

     

    連続講座 第3回 概要
    【日 時】2月22 日(木)19:00~20:30
    【テーマ】衛生管理について
         ~初心者だからこそ押さえておきたい「衛生管理」きほんのき
    【講 師】可野 倫子さん(大妻女子短期大学講師)
    【活動事例紹介】一般社団法人Kukuru
     
     ※アーカイブはございません

     

    第3回目の参加者は46名。参加者のうち、食支援を実施している人は19名、実施していない人は13名、食支援活動を考えている人は14名でした。
    前回と同様に参加者の背景は、患者・家族支援団体関係者が23名と最も多いですが、一般の方も8名参加されていました。
    食支援に関心を持ち、勉強会に参加してくださったことを嬉しく感じます。
     
    勉強会は、ファシリテーターを担当している当団体理事の渡辺から、「小児病棟付き添い食支援連絡会 えんたく」について紹介したのち、幹事団体の事例紹介(15分)、講師による講演(30分)、質疑応答(30分)と続きます。
    第3回勉強会は衛生管理をテーマに、大妻女子短期大学講師の可野倫子さんを講師としてお招きし、事例紹介では幹事団体『一般社団法人Kukuru』の角知子さんにご登壇いただきました。

     

    【事例共有】角知子さん 一般社団法人Kukuru

     


    角さんからは、子どもの入院に付き添う親御さんのためのお弁当プロジェクトくくるデリの活動についてご紹介いただきました。「体も心も元気になるお弁当」をコンセプトに、地域の人やハルハウスさん(お弁当製造販売の就労支援事業所)の力を借りてお弁当を届けている仕組みや、衛生管理について気を付けているポイントを共有いただきました。
     


    一般社団法人Kukuruさんは、障がい児者在宅支援事業・バリアフリー旅行支援事業を行っているため(くくるデリは家族支援の一環)衛生管理意識が高く、ハルハウスさんも普段からお弁当つくっているため衛生管理の基本を知っています。美味しくて安心安全なお弁当を作るために、二人三脚で衛生管理チェックをしている具体的な事例共有はとても参考になりました。
    また、衛生管理だけでなく地域と協力する視点も、食支援をしていくうえで大切だと改めて気づく機会になりました。
     
     

    【講演】可野倫子さん 大妻女子短期大学講師

     

    可野さんの講演では、衛生管理の基本についてお話しいただきました。
    食事提供の基本は安心と安全であり、衛生管理は安全で健康を害さない環境と作業が必要。そのためには基本的な知識をもって行動することが大切だと教えていただきました。
    食中毒の事例紹介から原因と対策を考え、爪の長さの確認方法や温度と時間管理といった具体的なチェックポイントも丁寧に解説していただきました。

     

    まずは普段自宅で料理をするときに、衛生管理を意識することが大切だと教えていただきました。
    冷蔵庫の中を定期的に確認する、しっかりと洗浄する、記録をつけるといったことを普段の生活で当たり前に行っていくことで、食事提供の際にも役立つのだと思います。
     

    最後に、可野さんから基本を忘れないことの大切さを改めてお話いただき、講演会は終了となりました。
    共有いただいた資料を参考にして、これからの食支援活動に活かしていきたいと思います。
     
    ・子ども食堂 あんしん手帳(食支援連絡会).pdf
    ・厚生労働省 大量調理施設衛生管理マニュアル
    ・食品衛生責任者
    ・家庭でできる食中毒予防の6つのポイント (動画)
     

    講演後の質疑応答では、時間を大幅にオーバーするほど活発に質問や意見交換がありました。第1回から連続でご参加いただいている方も多く、事例紹介を通して今後の活動のヒントを得ているように伺えます。今後も新たな人や団体と繋がることで「えんたく」の輪を広げていきたいと思います。
    お忙しい中ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

     

    丸いテーブルを意味し、円卓、縁卓といった漢字をあてはめることができます。非日常が続く小児病棟でも美味しいごはんの差し入れで、親御さんが病気のお子さんと同じ食卓を囲み、そこに笑顔が生まれることを願って活動している私たちの想いを体現しています。また、NPO団体、小児医療関係者など、付き添い食支援活動に縁ある者がみんなでテーブルを囲み、立場や役職に関係なく、意見交換や協働作業を行える場になることを願って名付けました。

    ※本事業は「タケダ・ウェルビーイング・プログラム2023」の助成をもとに実施されています。
     

    第4回勉強会は4月に行います。テーマは「企業」を食支援の応援団に!〜出会い方と連携のポイントです。
    ご関心のある方は、ふるってご参加ください。
    (※事前申し込みをした方のみ、当日都合が悪くなって参加できなくなっても次の勉強会までの期間はアーカイブ視聴ができます)
     

    連続講座 第4回 概要
    【日 時】2024年4月26日(金) 19:00~20:30
    【テーマ】「企業」を食支援の応援団に!~出会い方と連携のポイント
    【講師】青木 高さん(公益社団法人日本フィランソロピー協会 事務局長)
    【食支援活動事例紹介】NPO法人キープ・ママ・スマイリング
    【申し込みフォーム】https://zfrmz.jp/JbNngSkILHWP6t6wJspK

     

     

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