活動レポート
2026.09.04キャンペーン・募集

クラウドファンディング、ネクストゴール達成!皆さんと一緒に、ここからまた一歩

2026年7月2日から8月16日まで実施したクラウドファンディング「安心して付き添えて、離れられる。理想の付き添い環境と医療体制を、あなたと一緒に実現したい。」が、皆さまのあたたかなご支援によってネクストゴールを達成しました!

最終的に、7,088,846円、418名もの皆さまからご支援をいただきました。

今回のクラウドファンディングは、キープ・スマイリングがこれまで実施してきたクラウドファンディングの中で、過去最高額、そして過去最多のご支援者数となりました。

またご支援いただいた皆様のうち6割は過去支援を受けたことのある方であり、ご支援の輪がつながっていることを大変うれしく思います。

たくさんの方が「付き添い」という課題に心を寄せ、「子どもと家族を応援したい」と力を貸してくださったこと。その一つひとつが、本当にうれしく、心強いものでした。

ご寄付くださった皆さま、SNSなどで情報を広めてくださった皆さま、応援のメッセージを寄せてくださった皆さま。本当にありがとうございました!

  • 「付き添い」は、少しずつ変わり始めています

「付き添い入院」という言葉が、今ほど社会に知られていなかった頃から、キープ・スマイリングは付き添い家族の声を集め、届け続けてきました。

2022年には、全国3,600人以上の付き添い家族を対象に大規模調査を実施。その声を国に届けたことなどをきっかけに、2024年度の診療報酬改定で付き添い家族への環境配慮が評価され、2025年には、こども家庭庁による病院の環境改善のための補助制度も創設されました。

少しずつ、社会は動き始めています。

そして2026年7月に発表した「付き添い白書2025」では、睡眠や食事、入浴などの生活環境に、一部改善の兆しが見られました。

たとえば、

「熟睡感がない」 85.4% → 80.0%
「病院食の提供がない」 84.1% → 80.2%
「ほぼ毎日入浴できる」 61.6% → 70.0%

と、改善が見られています。

これは、これまで声を上げてくださった付き添い家族の皆さんや、応援してくださった皆さん、そして現場で改善に取り組んでくださった医療関係者の皆さんの力が、少しずつ社会を動かしてきた結果でもあります。

でも、まだ「これで大丈夫」とは言えません。

「付き添い白書2025」で明らかになったのは、環境が改善する一方で、付き添い家族が抱える大きな負担が今も残っているという現実です。

7割以上が「付き添いを選べなかった」「病院から付き添いを要請された」と回答しているほか、約6割が「付き添い中に体調を崩した経験がある」約8割が「経済的な不安を感じている」という結果も出ています。

一方、全国242施設の病院調査では、8割以上が「家族に看護の代替をさせない環境は十分整っていない」と回答。さらに、夜間に病棟保育士を配置していない病院は9割以上にのぼりました。

つまり、「制度が変わったから、もう付き添いの問題は解決した」のではありません。

制度ができても、現場で活用され、病室で過ごす家族が「変わった」と実感できるところまで届いて、初めて本当の変化になります。だからこそ、私たちはこれからも活動を続けます。

  • これまでの活動を、もっと広く、もっと深く

キープ・スマイリングは、2014年の活動開始以来、目の前の付き添い家族を応援する活動と、付き添いをめぐる社会の仕組みを変えていく活動の両方に取り組んできました。

2019年からはクラウドファンディングにも挑戦し、これまで全国の約2,000名の皆さまから2,100万円以上の応援をいただきました。(これまでのクラウドファンディングはこちら

その応援は、

◎付き添い家族へ食品や日用品を届ける「付き添い生活応援パック」
◎短期・緊急入院にも対応する「付き添い生活応援パックライト」
◎温かい食事を届ける「ミールdeスマイリング」
◎遠方から子どもに会いに行くための「家族をつなぐ交通費支援」
◎付き添いの実態を明らかにする調査・「付き添い白書」
◎病院や行政への政策提言
◎「つきそい応援団」などを通じた情報発信

など、さまざまな形になってきました。

2025年度には、より多くのご家族に必要なものを届けられる「付き添い生活応援パックライト」や、遠方で入院する子どもと家族をつなぐ「家族をつなぐ交通費支援」もスタートしました。

皆さんからいただいた応援が、一つひとつの活動を生み、ここまで歩みを進める力になっています。

  • 今回いただいたご寄付を、これからの活動へ

今回のクラウドファンディングでいただいたご寄付も、大切に活用させていただきます。

① 付き添い家族への直接的な応援

「付き添い生活応援パック」や「付き添い生活応援パックライト」、温かい食事などを通じて、病室で過ごすご家族の毎日を応援します。

「ちゃんと食べられない」「必要なものを買いに行けない」「自分のことは後回しになってしまう」。

そんな付き添い生活の中に、少しでも「ひとりじゃない」と感じられる瞬間を届けます。

② 病院の付き添い環境を変える取り組み

「付き添い白書2025」で明らかになった病院側の課題にも向き合います。

病院ごとの困りごとに寄り添う「付き添い環境改善よろず相談所」や、全国の取り組みを共有する「付き添い環境改善ハンドブック・事例集(仮称)」などを通じて、病院自身が環境改善を進められる仕組みづくりを進めます。

また、小児病棟を応援したい人と病院をつなぐ新たな仕組みづくりにも取り組んでいきます。

③ 調査・発信・政策提言

「付き添い」は、家族だけで抱える問題ではありません。

これからも当事者や医療現場の声を集め、調査・発信・政策提言を通じて、国や自治体、医療機関、社会に届けていきます。

目の前の一人を応援することと、同じことで苦しむ人をこれ以上増やさないために社会を変えること。
その両方を続けていきます。

  • 目指すのは「付き添うこと」も「付き添わないこと」も安心して選べる社会

今回のクラウドファンディングのテーマは、「安心して付き添えて、離れられる。」でした。

子どもの入院。「できるなら、ずっとそばにいたい」と思う家族もいるでしょう。

一方で、きょうだいや仕事、家族の生活、そして自分自身の体調のために、病室を離れなければならない人もいます。

大切なのは、どちらかを正解にすることではありません。

キープ・スマイリングが目指しているのは、「付き添う」「付き添わない」を家族が自分たちで選べること。そして、付き添うことを選んだときには、安心して付き添えること。付き添わないことを選んだときにも、安心して子どもを任せられること。そんな社会です。

「付き添うのが親として当然」でもなく、「付き添いをなくせばいい」でもない。

家族が、それぞれの事情や思いに合わせて選ぶことができ、そのどちらを選んでも、子どもにも家族にも安心がある。

それが、私たちが考える「理想の付き添い」です。

  • 皆さんと一緒に、ここからまた一歩

今回のクラウドファンディングで過去最高のご支援をいただけたことは、単に「たくさんのお金が集まった」ということではないと思っています。

それだけ多くの方が、「付き添いを変えたい」「子どもと家族を応援したい」と思ってくださった。その思いが数字になって表れたのだと感じています。

いただいたお気持ちを、病室で過ごすご家族へ。そして、これから入院するかもしれない子どもと家族へ。一人でも多くの人が、「付き添う」ことも「付き添わない」ことも安心して選べる社会へ。

キープ・スマイリングは、これからも皆さんと一緒に、少しずつ、でも確実に「付き添い」を変えていきます。

今回のクラウドファンディングに関わってくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。本当に、本当にありがとうございました。

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