成田赤十字病院で子どもの入院に付き添うご家族にミールセットをお届けしました!
NPO法人キープ・ママ・スマイリングは、医療機関からのご要望があれば、衛生面でも保存面でも安心できる缶詰やレトルト食品を詰め合わせた「ミールセット」を全国の小児病棟に無料でお届けしています。この度、成田赤十字病院(千葉県成田市)様からご要望をいただき、同病院小児病棟で開催された夏祭りのプレゼントとして、お子さんの入院に付き添うご家族にミールセットをご提供しました。
「院内レクチーム」の奮闘により実現した支援
今回の取り組みは、自身も小児血液がんのサバイバーである寺田和樹医師(成田赤十字病院 小児血液腫瘍科 小児科副部長)が、以前から当団体の活動に注目されており、成田赤十字病院におけるミールプログラム実施のご相談を受けたことから始まりました。
安全性への配慮が求められる医療機関に食支援を取り入れることは容易なことではありません。今回のミールセットの提供は、寺田先生がNPO団体との協働をスムーズに行うために立ち上げた「院内レクチーム」(医師、看護師、小児がん相談員、事務職員など多職種で構成)が数か月にわたる協議を重ねた結果、実現したものです。
頑張るママへプレゼント、見た目も華やかに
私たちが提供したミールセットは、8月3日に小児病棟内で開催された夏祭りのイベントで配布されました。ヨーヨー釣りや輪投げなど縁日の1コーナーとしてミールセット配布コーナーが設置され、事前に申込みのあったご家族の子どもたちがママにプレゼントするためにミールセットを受け取りにくるかたちが取られました。また、子どもたちが受け取りに来られなかったご家庭には、病棟スタッフからミールセットが手渡されました。
ミールセットの中身は、当団体のオリジナル缶詰のほか、パックごはん、レトルトのおかず、おみそ汁など。付き添いの合間に簡単に温められて、かつ美味しく食べられるおかずを選び、温めに便利なオリジナルタッパーとすぐに食べられるようにオリジナルスプーンも付けました。また、株式会社榮太樓總本鋪様よりご提供いただいたおしるこも同梱させていただき、普段コンビニでは買えないものをお渡しするように心がけました。
そして「付き添いのお母様と子どもたちが夏祭りのひと時を少しでもにぎやかに楽しめますように」との思いを込め、見た目も華やかになるよう一つひとつ丁寧にラッピングしました。
「すごく勇気をもらった」受け取ったお母さんたちの声
成田赤十字病院「院内レクチーム」の担当者様が私たちへの御礼とともに、ミールセットを受け取ったご家族のご様子を教えてくださったので、ここにご紹介します。
「すごーい!」と想像以上に豪華なセットに驚かれていた方が多かったです。当院では付き添い生活応援パックの情報提供も積極的に行っていますので、応援パックを受け取ったことがあるお母様たちから「このスプーンと容器、すごくありがたいんだよね!」という声が聞かれました。食品だけでなく入院生活で実用的に使える支援品をいただけることも非常に嬉しそうにされていました。
ミールセットに同封されていたキープ・ママ・スマイリングさんの活動を紹介するコラムを読み、自分たちと同じ付き添い経験をした人がこの活動を行っていることに「すごく勇気をもらった」と話されるお母さんもいらっしゃいました。
この夏祭りイベントの様子は、成田赤十字病院小児科のSNSでも紹介されました。
私たちは、「ミールセットを配布をしたい」という小児病棟様のご要望にも、いつでもお応えしていきたいと考えています。ご家族が安心してお子さんに付き添える環境を目指し、今後も病院関係者の皆様と連携して一つひとつ実現してまいります。
この活動は、「タケダ・ウェルビーイング・プログラム2022」の助成事業として実施いたしました。また、ミールセットの配送に際しては東京ピアノ運送株式会社様に無償でご協力いただきました。活動へのご理解とご支援に、心より感謝申し上げます。