日本小児看護学会 第35回学術集会にて「付き添い」をテーマにセッション
ブースにて温かいお声がけをたくさんいただきました

2025年7月5日〜6日、宮城県仙台市で開催された「日本小児看護学会 第35回学術集会」にて、ブース出展を行いました。
また、当団体として初めてテーマセッションの話題提供者として登壇する機会もいただき、記念すべき学会となりました。
会場では、「付き添い生活応援パック」の実物を展示。小児看護の現場で日々ご活躍されている看護師の皆さまが足を止めてくださり、「いつもご家族に渡しています」、「受け取ったママやパパが本当に喜んでくれていて、こちらも嬉しいです」といった、心温まるお声をたくさんいただきました。
今年度より新たに本格始動する「付き添い生活応援パックライト」も、今回初めて展示を行いました。突然の緊急入院から付き添い生活が始まるご家族に向けた支援の必要性に多くの方が共感され、「戻って師長に相談します!」「ぜひうちの病棟にも導入したい」といった積極的なご反応をいただき、導入を即決してくださる看護師長さんとの出会いもありました。
どうやったら付き添い環境を改善できる?100名以上でセッション

学術集会2日目の朝9時より、「付き添い」に関するテーマセッションが開催されました。
セッションタイトルは、「付き添う家族への食事や睡眠環境等の支援:どのようなことをしていますか?どうやったらできるようになると思いますか?」
朝早い時間にもかかわらず、100名を超える学会員の方々が参加くださり、各医療機関における取り組みや課題について、グループに分かれて活発な話し合いが行われました。話し合いの内容はリアルタイムでスプレッドシートに共有され、参加者同士が自由に事例を見合える工夫も好評をいただきました。
このセッションを企画・開催くださり、当日も話題提供者としてお声がけくださった藤田優一先生に、心より感謝申し上げます。また、中口尚始先生には看護師の視点から、付き添う親御さんの現状や課題についてご発表いただき、新家一輝先生には、セッション全体を温かく、そして的確にまとめるクロージングコメントを頂戴しました。

事後アンケートでは、「他施設の取り組みがとても参考になった」「実現に向けての具体的なヒントが得られた」といった声が多く寄せられ、特に「付き添い家族への食事提供」に関する悩みが数多く挙げられたのが印象的でした。
今回のセッションを通じて、当団体としても、全国の小児病棟で付き添い食が“当たり前に”提供される社会の実現に向けて、できる働きかけを今後も続けていきたいと、強く思いを新たにしました。
同時に、全国には付き添い環境改善にさまざまな工夫を凝らしている病院が数多く存在することも再認識いたしました。
こうした実践事例をさらに広く共有できるよう、今後は改善事例を紹介するオンライン勉強会の開催も企画・検討してまいります。引き続き、皆さまと力を合わせて、「安心して付き添える環境づくり」に取り組んでまいります。

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