活動レポート
2024.03.19調査・提言
面会付き添いに関する実態調査<結果速報>
私たちはこれまで「お子さんと一緒に病室に泊まり込んで看護(付き添い入院)するご家族」への食事・支援物資提供を行う支援に注力してまいりましたが、一方で、子ども病院を中心に、面会による付き添いを続けるご家族が大勢います。
重い病気の治療のため、遠方の病院に入院した場合、面会にかかる交通費や時間的負担も大きく、付き添い入院とは違った大変さがあります。また、入院している子どもたちにとっては「親に会いたいときに、いつでも会える」環境ではないため、寂しい思いをすることも少なくありません。
私たちは「面会付き添い」を続けるご家族の支援にも取り組みたいと、ここ数年ずっと考えてきました。
活動資金を得るために、2023年末からふるさと納税やクラウドファンディングで、支援者の皆さまにご寄付をお願いし、この念願の支援をスタートさせるめどが立ちました。そこで、支援開始にあたり、優先的に支援する課題を探るため、面会付き添いに関する実態調査を行い、親御さんだけでなく、病気のお子さんたちの気持ちにも寄り添い、親子のニーズに即した適切な支援の設計に着手しました。
面会実態調査の結果速報を以下にご報告します。
調査実施概要
調査概要
調査期間
2024年1月22日〜2月29日
調査対象
0~17歳の子どもが入院している・していた親御さんで、面会による付き添いをおこなっていた方(お子さんが入院している部屋は、個室・多床室・NICU/GCUなど全てが対象)
調査方法
ウェブサイト上アンケートフォーム
調査項目
- 入院時期、入院期間
- 入院時のお子さんの年齢、病名、病院名
- 通院時間、交通手段
- 面会頻度、面会時間、面会ルール
- 交通費
- 面会に通う交通についての困りごと、求める支援
- 面会理由
- 面会付き添い中の食事・休養・見守り・その他の困りごと、求める支援
- 面会付き添いの交代要員
- 面会付き添いと家庭での生活との両立の困りごと、求める支援
- 子どもを病室に残して帰宅した時の困りごと、求める支援
- 子どもへの質問(面会希望、会いたい人、困りごと、求める支援)
- 面会付き添い期間中の就労状況、経済的状況、困りごと、求める支援
- 回答者プロフィール、取材協力意向
回答状況
全設問への有効回答数:171名
回答者プロフィール
- 子どもから見た続柄 母親 93.57%、父親 5.26%
- 子どもの入院時期 1年以内+現在も入院中が55.5%、全体の約8割が3年以内
- 入院期間 1-3ヶ月が最も多い23%、半年未満が61%、1年以上が19%
- 通院元の自宅から78%、ファミリーハウス12%
- 面会期間中の就労状況
面会実態について
病院までの往復にかかる時間
病院に行くときの主な交通手段
面会頻度
面会にかかる交通費(往復)
病院の面会ルール
- 24時間面会 12.3%
- 面会時間に制限あり 87.7%
子どもを病室に残して帰宅した時に心配なことはありましたか
- ある・あった 88.3%
- ない・なかった 11.7%
面会付き添い中の困りごとと求める支援(フリーコメント)
食事
休息・子どもの見守り
家庭と面会の両立・経済的状況
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