「#️みんなで小児病棟を支えよう!」活動完了のご報告
2024年5〜6月に募集した「入院中の子どもと家族を笑顔に!みんなで小児病棟を支えよう!」クラウドファンディングの最終活動報告です。

353人の支援を得て4,386,100円が集まった同プロジェクトは、16都道府県の18病院に「食料品」「簡易ベッド用マットレス」「アクティビティ」をお届けし、すべての活動が完了しました。
付き添い家族に寄り添う皆さまの想いが、子どもたち、ご家族、医療現場へと確かに届き、9か月でたくさんの笑顔が生まれたことを、この場を借りてご報告させていただきます。
付き添い環境の改善に取り組む全国18病院にお届け
全国からご応募いただいた付き添い環境の改善に取り組む小児病棟に対し、個別にニーズをヒアリングし、1病院当たり30万円分相当のご支援をお届けしました。
・食支援・・・・・・付き添い家族のためのレトルト食品など100食分を提供
・睡眠支援・・・・・簡易ベット用サイズのマットレス10〜15枚を提供
・アクティビティ・・ミュージカルやホスピタル・クラウン、出張プラネタリウムを提供

※済生会新潟県央基幹病院は、食品とマットレスを合わせて30万円分相当を寄贈しました。
皆さまからのご寄付(4,386,100円)は、全額を本プロジェクトのために活用させていただきました。加えて、わくわく応援団の仲間と一緒に実施したキャンペーン初日・最終日のイベントでの募金と参加費(合計151,794円)は、”見守り支援”に充当させていただきました。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。
また、ご応募いただいた全ての病院に支援をお届けするために必要となった資金の不足分は、団体の自己資金を充当して実施しました。
アクティビティ支援に関するご報告はこちら

睡眠支援に関するご報告はこちら

「ぐっすり眠れた」「腰が楽になった」
付き添い家族の3大困りごとの一つである「睡眠」を支えるため、簡易ベットの上に敷くことのできるマットレスを6病院にお届けしました。
使用したご家族からは、「しっかりとした厚みとかたさがあり、体の痛みがなく、ぐっすり眠れました」という声が寄せられました。付き添いのご家族が穏やかに眠ることのできる夜が少しでも増えることを願う気持ちも一緒にお届けしました。

病院に道化師がやってきた!病棟の雰囲気が一変
赤い鼻がトレードマークの2人のクリニクラウン(臨床道化師)が病室やプレイルームを歩き回るとふだんの病棟と雰囲気が一変しました。

(ご家族の声)
「うちの子は、普段はこんなに前に出たがらない。あんな姿初めて見ました」
(医療スタッフの声)
「子どもたちは、クラウンさんと会うと目をキラキラさせて見ていました」
「通りがかりの他のスタッフや患者さんまで楽しませていただきました」
ミュージカルや出張プラネタリウムといったアクティビティのご支援は、子どもたちやご家族だけでなく、医療者の皆さまを含む小児病棟全体に、笑顔の楽しい時間や前向きな気持をお届けするものとなりました。

病院とともに歩んだ9か月。そして、これから
子どもたちやご家族、そして医療現場の皆さんが笑顔を見せてくださったこと。それがこの9か月の中で、何より嬉しかったことです。皆さまのご支援によって、たくさんの笑顔が小児病棟に広がりました。
今回のプロジェクトでは、全国の小児病棟の方々と関係を築くことができました。それは、団体にとっても大きな一歩でした。
その中で気づかされたのは、病院ごとに困りごとが大きく異なるということです。付き添い環境の整備の進み具合や課題はさまざまで、多くの病院が限られた情報と資金、人手の中で、手探りの取り組みを続けています。

たとえば、現場では「もっと良い環境で家族に付き添ってほしい」と望んでいても、病院全体のルールでそれが難しいこともあります。他の病院の事例を知る機会がない、調べる余裕もない、資金も限られている―そんな声をたくさん耳にしました。
これまで私たちは、ご家族への支援を中心に行ってきましたが、今回のプロジェクトをきっかけに、少しずつ病院の皆さんとの信頼関係が生まれ、「サイド・バイ・サイド」、つまり“並んで歩く”ような関係が育まれつつあることを感じています。
病院の事情や背景を直接聞くことができたことで、これからの私たちの支援は、より実態に即した、実効性のあるものへと近づいていける―そんな希望も見えてきました。
これからも、一つひとつの病院の声に耳を傾けながら、その病院に合った支援を一緒に考え、届けていけたらと願っています。どうか引き続き皆さまのあたたかなご支援をお願い申し上げます。