活動レポート
2022.04.20ニュース

【2021年度活動報告】全国の1257家族に「付き添い生活応援パック」をお届けしました!

NPO法人キープ・ママ・スマイリングは、病気の子どもを育てるご家族を支援しています。小児病棟の新型コロナウイルス感染症の感染防止策の強化により、付き添い家族が外出や交代を制限され、食料や日用品の買い物もままならない中、私たちは2020年10月からレトルト食品や缶詰、マスク・消毒液などの衛生用品を詰め合わせた「付き添い生活応援パック」を無料でお届けする活動を始めました。
 
そして、21年度(21年4月~22年3月)は全国の1257家族に応援パックをお届けしました。

46都道府県、226施設から寄せられたご応募

応援パックの配布は、小児病棟に2週間以上泊まり込んで付き添っているご家族が対象です。ご応募は北海道から沖縄まで46都道府県・226病院からいただいています。

【応募が多かった主な病院(上位20病院)】
ボバース記念病院
福岡市立こども病院
岡山大学病院
九州大学病院
大阪府立母子保健総合医療センター
名古屋大学医学部附属病院
北海道大学病院
京都府立医科大学附属病院
大阪市立総合医療センター
東北大学病院
広島大学病院
京都大学医学部附属病院
心身障害児総合医療療育センター
三重大学医学部附属病院
あいち小児保健医療総合センター
国立成育医療研究センター病院
榊原記念病院
東京大学医学部附属病院
北海道立子ども総合医療・療育センター
旭川医科大学病院
 
(集計期間:2021年5月~2022年2月末)

必需品だけでなく、ホッとひと息つけるものを

「付き添い生活応援パック」には、食料品や衛生用品、お菓子、ハンカチ、タオル、化粧水、ハンドクリーム、洗剤、下着、衣類など、長期の付き添い生活に役立つさまざまな品物をお入れしています。

食料品のような必需品だけでなく、長期にわたる付き添い中でホッとひと息ついたり快適に過ごしたりするための品物(お菓子、化粧水、ハンドクリーム、アイマスクなど)をお届けすることも大切にしています。応援パックにお入れするものは、付き添い経験のあるスタッフがお母さんたちの声も参考にしながら一つひとつ選んでいます。

また、付き添い生活応援パックは、40社を超える協賛企業様からいただいた商品によっても支えられています。社員の方々からの手書きのメッセージを添えてくださる企業様もあり、商品とともにご家族を想う気持ちもお届けしています。

満足度評価4.6、「今日もまた頑張ろうと思えた」お母さんたちの声

「付き添い生活応援パック」を受け取ったご家族には、ウェブアンケートによる満足度調査を実施しています。21年度は5段階評価で「平均4.6」という高評価をいただきました。
 
応援パックを受け取ったご家族の声を、一部抜粋してご紹介します。

「付き添いをしている人のことを想って詰めてくれていることがすごく伝わってきました。」

「すべて子どもの治療が優先の中、自分(親)のことを気にかけてくれていることが嬉しかったです。」

「出しても出してもまだ入っていて、驚きと嬉しさがありました。」

「ただ詰めるだけではなく、応援メッセージや食べ方のメモなどが入っていました。お会いしたこともない方々から、こんなにも応援してもらえるんだと感じることができました。」

「度重なる入院で心身ともに疲れていたときに届きました。自分以外にもたくさんの子どもと家族が頑張っているのだと実感し、とても勇気づけられました。」

「付き添い生活は経験しないと分からないと思いますが、経験のある先輩達があたたかく支えてくださっている感じがしました。」

「たくさんの物が詰まった箱を開けながら、久しぶりにワクワクしました。親だから頑張るのは当然だと思っていますが、それでも疲れます。親が嬉しくなる物も入っていたことに、寄り添ってもらっていると感じ、涙が出ました。」

「いただいたハーブティーを飲んで、「今日もまた頑張ろう」と思うのが、毎朝のお決まりになりました。」

「自分のことなんて二の次、食事だって美味しいものは食べられないと諦めていました。いただいたものを食べてみたら、心がホッとして、思わず「おいしい」と声がもれました。 」

「自分のものは必要最低限しか用意していませんでした。長期間の入院では、あると気分が上がるものも大切だということに、いただいて初めて気がつきました。」

「付き添い中に欲しいもので溢れていて、そうソレ!と声に出してしまいました。ひとつひとつの物が、ママを想ってくれているのが伝わってきました。」

たった一つのダンボール箱が心を支える力を持つ

次々に襲ってくる感染拡大の波に、医療機関は感染防止策を緩めることができず、終わりの見えない中、付き添い環境は以前にも増して過酷な状況となっています。現状が長期化するほど、支援の必要性と重要性は高まってきています。
 
そこで、私たちは22年4月から応援パックの配布対象を拡大しました。従来の病室に泊まり込んでいるご家族に加えて、ファミリーハウスやホテルなどに宿泊し病室に通っている方も対象となります。また、治療期間が長期にわたる病気の子どもを抱えたご家族のために、再申し込みが可能になる期間も6か月から4か月に短縮しました。年間で最大3回、応援パックを受け取ることができます。

この活動を通じて、私たちが付き添い家族に最も伝えたいのは「あなたは決して一人じゃないよ」というメッセージです。一つひとつのダンボール箱には、付き添い家族に寄り添うたくさんの人々の想いが詰まっています。そして、たった一つのダンボール箱が、困難の中にある人の心を支える力を持つことを、私たちは多くの付き添い家族から教えてもらいました。
 
これからも、一人でも多くのご家族に応援パックを届けていくために、皆様のご支援を心からお願い申し上げます。

「付き添い生活応援パック無償配布事業」は、個人・法人の皆様からのご寄付、
助成財団様の助成金、ならびに協賛企業の皆様のご支援によって支えられています。
皆様の温かなご支援に、心より感謝申し上げます。

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