活動レポート
2022.12.29ニュース

年越しを病院で過ごすお母さんたちのそばに【冬募金のお願い】

世の中が一年でもっとも華やぐクリスマスを、家族が集う年越しを、病院で過ごすお母さんたちがいます。「一番つらいのは子どもだから」。自分のことはすべて後回しにしているお母さんたちに寄り添うキープ・ママ・スマイリングの活動は、多くの皆様からのご支援によって支えられています。

ひとつの扉が開き、次の扉へーいくつもの念願がかなった2022年

皆様のあたたかなご支援に支えられ、2022年はキープ・ママ・スマイリングにとって念願であったいくつもの取り組みが実現した一年となりました。
 
初めての入院、初めての土地でも、安心して付き添い生活を始められるよう、付き添い家族のためのクチコミサイト「つきそい応援団」を9月にオープンしました。付き添い生活に役立つさまざまな情報のほか、付き添い入院を経験したお母さんたちからの応援メッセージも掲載された、知恵とエールが集まるサイトです。

オープンから3か月で累計3,900人がサイトを訪れました

また、付き添い制度の見直しや具体的な対応策を考える検討会の設置を国に求めるため、全国で付き添い経験者の声を集めるアンケート(「入院中の子どもに付き添う家族の生活実態調査2022」)も実施しました。わずか3週間で、私たちの予想を大きく上回る3,600人以上の方からご回答をいただきました。
 
「この仕組みはおかしい」「付き添い制度を変えたい」。将来の付き添い家族を想って、これだけ多くの方々が声を上げてくださいました。これらの声を国や小児医療関係者に届け、半世紀以上にわたって固く閉ざされてきた、この重い扉を開くときがきました。

声なき声を、あつめ、力に変えていく

キープ・ママ・スマイリングの活動は、2014年に手作りのごはんをお母さんたちに届ける小さな取り組みから始まりました。
 
コロナ禍により対面の活動が制限される中、2020年10月に全国の付き添い家族に「付き添い生活応援パック」を届ける事業を開始しました。付き添い生活に必要な食料品や日用品を箱いっぱいに詰めた応援パックを受け取ったご家族は、2年余りで3,500人を超えました。

「大変だけど頑張って」一つひとつの箱に応援の気持ちをこめて梱包しています

この取り組みを通じて、付き添い入院を経験した全国のご家族と直接つながることができるようなったことが、付き添い家族のためのクチコミサイトの開設や今回のアンケートにつながっています。
 
「小児病棟の付き添い環境を改善する」。団体設立の目的でもあった、医療制度や病院のルールを変えていくという大きな挑戦に、小さなNPOである私たちが立ち向かっていけるのは、全国の数万人の付き添い家族の声と、そのご家族に寄り添う支援者の皆様に後押しされているからです。

年末年始の小児病棟は一時帰宅するご家族も多く閑散とします

今回のアンケートの結果は、来年春に「付き添い白書」としてまとめ、国に提出します。そもそも「付き添い」は、子どもたちと家族、医療現場にとってどうあるべきなのか。皆が安心して病気の子どもの治療や療養に専念できる環境とはどのようなかたちなのか。
 
付き添いを原則不可とし、“いない”存在になってきた付き添い家族の声なき声をあつめ、私たちは次の扉を開く力に変えていきます。
 
2023年も、引き続き皆様のあたたかいご支援を心よりお願い申し上げます。

※ふるさと納税が初めてという方は、下記リンクをご覧ください。2022年のふるさと納税による寄付金として控除を受けるためには、2022年12月31日23時59分までに申し込み、決済を完了する必要があります。
※ふるさと納税ではない、通常のご寄付の場合、当会へのご寄付は税控除の対象となりません。

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入院中の子どもとご家族を応援するキープ・ママ・スマイリングの活動を継続して応援する応援団「マンスリーサポーター」(毎月1000円〜)を募集しています!

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