【支援者インタビュー】久松達央さん|株式会社久松農園 代表
公開日:2021/01/01
社会全体がサポートすべき大きな課題に、楽しみながら取り組めるのが魅力
キープ・ママ・スマイリングを知ったきっかけ
キープ・ママ・スマイリングを知った直接のきっかけは、うちの野菜を使ってくれているThe Burnの米澤シェフの紹介です。
でも実は、米澤さんから紹介される前から人づてに聞いていて、キープ・ママ・スマイリングの活動に興味を持っていたんです。
僕が障害のある若者に栽培指導をした際に、病気や障害がある子を支える家族の大変さやその数の多さを肌で感じたからです。
日本は広義で7人中1人に何らかの障害がある国なのに、当事者の苦労が共有されづらい上に個の問題として扱われやすい…。本当は社会がもっとサポートすべきテーマだと思っています。
ミールdeスマイリング缶詰に野菜を提供いただいたきっかけ
ミールdeスマイリング缶詰の企画を聞いた時に、「米澤シェフがやるなら!」と野菜を提供させていただくことにしました。
僕は、意義があってもプロセスを楽しんでないものには参加しません。加工食品ってレストランのシェフとは元来相性が悪い。でも米澤さんならそのチャレンジを楽しむと思ったし、実際に学びながらおいしいものを作っちゃった。
理事長の光原さんも、ロジックじゃなく情熱と明るさでやっているのが面白いですよね。だからエンジンになり得るのだろうし、関われて光栄だなと思っています。
※ミールdeスマイリング缶詰は、下記サイトからご購入いただけます。
付き添いママへのメッセージ
ママたちには「孤独にならないで」と伝えたいです。
理不尽だ、不条理だと感じたときは、分かち合えない周りがおかしいと思って大丈夫。
でもやっぱり人を育てる役割って、報われないと感じるシーンが多いですよね。僕はそう感じた時はいつも、「神は飛んでいく矢を愛するように、そこに留まっている弓も愛している」というカリル・ギブランの詩を想うんです。飛ぶのが難しい矢を飛ばそうとしているあなたを、神はちゃんと見ています。自分はいい仕事をしている、とねぎらってください。
お話を伺ったのは
久松達央(ひさまつ たつおう)さん|株式会社久松農園代表
茨城県生まれ。慶應義塾大学卒業後、帝人(株)入社。4年後に退社し、農業研修を経て独立就農。「季節ごとの美味しい野菜を育て、食べてくれる人に直接届ける」素朴な農業に魅せられて20年。年間100種類以上の野菜を有機で栽培し、SNSを駆使するソーシャル時代の新しい農業者として注目を浴びている。講演や執筆、他農場の運営サポートも行う。